フリートーク

校正の大敵 ~盲点~

July 28, 2015

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こんにちは。校正チーム 伊豆です。

さて「校正」と聞いて一番最初に思い浮かぶのは、ABを並べて間違いがないかをチェックする「照合」ではないでしょうか。

「付き合わせ」「引き合わせ」と呼ばれたりもします。

この「照合」言い換えれば「間違い探し」。
子どもにもできそうな、とてもシンプルな作業かもしれません。

ところが、何十年と経験を重ねてきたプロの校正者でも、「見落とし」をしてしまうことがあります

なぜでしょう。
それは「集中する」「注意する」ことだけでは補いきれない要素、私たち人間の「目」や「脳」の機能の影響があるからなのです。

———

簡単であるはずの選択肢を見落としてしまった時
「それは盲点だった!」
と表現することがあります。

この「盲点」は、実際に私たちの目に点として存在します。

普段は意識することのない盲点を、意識できる簡単な実験をしてみましょう。

左目を閉じ、十字のマークを右目だけで見ます。

十字のマークに視点を置いたまま、視野の片隅に黒い丸の存在を確認します。

そのままゆっくりディスプレイに近づいてください。

するとある一定の距離(だいたい2030cmくらい)で、この黒い丸が消えるポイントがありませんか?

これが「盲点」です。

が消えたように見えるのは、見えていない部分を周りから予測し脳が補完しているのです。
もしこの地色が白色ではなく複雑な模様だったとしても、脳は同じ模様で盲点を補うのです。

この「盲点」、実際の生活の中ではこんなケースがあります。

目的の「お店」を探しながら街を歩いていて、いつのまにか通り過ぎてしまった経験があるのではないでしょうか。
注意しながら「お店」を探し歩いても、どこかに視点を合わせている時点で必ずどこかが盲点になっている、ということになるのです。

実は見えていないのにそれを感じることができないため、「見落とし」の原因となってしまうのです。
脳の力、恐るべしです。

———

私たち人間の脳の働きや身体の仕組みを理解し対策・対応をすること…。

時に意識して姿勢を正し、高いところから紙面を見下ろしたり
一度校正したものを、今度は読み物として読み返してみたり
初見、二見と2人の校正者でチェックをしたり。

「見落とし」を限りなく「ゼロ」に近づけるために、少し気持ちをリラックスさせ、違った視点から校正することも大切な作業のひとつなのです。

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IZU.T

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