レコメンド&レポート

和のあかり×百段階段展
—日本の祭り、12のあかり—

August 26, 2015

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先日、目黒雅叙園で開催されていた「和のあかり×百段階段展 —日本の祭り、12のあかり—」を見学してきました。

「百段階段」とは、1935年に建てられた目黒雅叙園に現存する唯一の木造建築で、東京都指定の有形文化財となっています。

百段階段

この百段階段では年間を通して様々な展示が行われていますが、今回は初めて全時間帯写真撮影が可能ということもあり、大変な賑わいでした。
百段階段は7つの部屋を繋ぐ通路になっており、各部屋は柱から天井に至るまで、伝統的な技術を用いた豪華な装飾が施されています。
入場無料のパブリックスペースとメイン会場である7つの部屋とエレベーターホールで、それぞれ違ったテーマの「あかり」が展示されていました。

招きの大門

招きの大門(パブリックスペース)
 祭りのあかり 〜秋田県・秋田市「秋田竿燈まつり」
 祭りのあかり 〜宮城県・仙台市「仙台七夕まつり」

エレベーターホール
 いけばなのあかり 〜暗闇に浮かぶ「いけばなアート」

十畝(じっぽ)の間

十畝(じっぽ)の間
 葛飾北斎のあかり 〜葛飾北斎の「浮世絵あかり行燈」

漁樵(ぎょしょう)の間
 祭りのあかり 〜青森県・青森市「青森ねぶた祭」

草丘(そうきゅう)の間

草丘(そうきゅう)の間
 夏のあかり 〜江戸風鈴とアートの竹林

静水(せいすい)の間
 暗闇に浮かぶ月のあかり 〜アートの月が見せる暗闇のあかり 美術家 中里繪魯洲の世界

星光(せいこう)の間

星光(せいこう)の間
 草木のあかり 〜造形作家 川村忠晴の世界

清方(きよかた)の間
 和紙のあかり 〜岐阜県・美濃市「美濃和紙あかりアート展」

頂上(ちょうじょう)の間

頂上(ちょうじょう)の間
 提灯のあかり 〜山口県・柳井市「柳井金魚ちょうちん祭り」
 提灯のあかり 〜山口県・山口市「山口七夕ちょうちんまつり」

ところでこの「百段階段」、実際は九十九段しかありません。
最後の一段はどこか別の場所にあるのでは?と思ったのですが、九十九段で終わりでした。

九十九段

理由は諸説あるようで、調べてみると・・・

  • 「百」という数字は「完璧」「完結」を表す意味があり、一段足りないことで更に上を目指し続けるという意味が込められている。
  • 「九十九」を「完璧」の意味を持つ「百」の代用とし、日本古来の一歩控えめの文化を表している。
  • 「百」という数字は縁起の良い数字であり、王様を表すことから、雅叙園の創始者が百段にすることを恐れ多いと考え、一段少ない九十九段とした。

などの説があるようです。


目黒雅叙園は「格式の高い結婚式場」というイメージと、ジブリ作品「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルになったという事ぐらいしか知りませんでしたが、初めてその伝統的な建築の素晴らしさと装飾の美しさを目の当たりにして、身の引き締まる思いでした。

とても蒸し暑い陽気でしたが、伝統建築特有の涼やかな空気と幻想的な「あかり」に触れ、昔懐かしい日本の夏を肌で感じた一日でした。

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ライター紹介

SUZUKI.N

データディレクター

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