フリートーク

Drawing the Line

November 9, 2015

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先日、後輩のデザイナーと何気なく話をしていたところ、Keith Haring(キース・へリング)を知らないと言います。少し驚き、もう一人の若いデザイナーにも聞いてみたところ、その子もよく知りませんという返事。
これがジェネレーションギャップかと衝撃を受けた後、これは教えてあげなければ!という使命感にかられました。
しかし、いざ詳しく話そうにも上手く説明できない自分に気づき、急に恥ずかしくなってしまいました。そんな事もあり、今更ながらKeith Haring について調べてみることにしました。

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Keith Haring /キース・へリング(1958~1990年)
ストリートアートの先駆者とも呼べる画家。ジャン・ミッシェル・バスキアやアンディー・ウォーホルとも親交が深い、1980年代アメリカの代表的芸術家。
彼の名を有名にしたのは、ニューヨークのメトロ構内の使っていない広告掲示板(黒板)をキャンバスにしてグラフィティーを描いた、サブウェイ•ドローイングというもの。そのシンプルな線でリズミカルに描かれた絵はニューヨークの通勤客の間で評判となり、彼の絵はまたたく間にNYの街を埋めていきました。
1980年から86年の間には次々と展覧会が開催され、国際的にも高く評価されました。
タイムズ・スクエアのビルボードのアニメーションから、舞台デザイン、グッズを販売するポップ・ショップをオープンするなど、制作活動は多岐に及び、世界中でワークショップを開催しました。
社会貢献活動も多く行ない、AIDS撲滅活動や恵まれない子供たちへの活動でも知られています。特にキース自身がHIV感染者だったこともあり、作品を通じてAIDS感染を防ぐメッセージを出すなど、AIDS撲滅活動に積極的に関わりながら1990年2月にエイズによる合併症で31歳の若さでこの世を去りました。

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サブウェイ•ドローイングをするキース。

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アンディ・ウォーホルとのコラボレーション作品。ミッキーマウスとウォーホルを融合させたアンディーマウス。

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ベルリンの壁で有名なチャーリー検問所の壁に絵を書いているキース。

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ドキュメンタリー映画「Keith Haring Drawing the Line」
キース・ヘリングの実像に迫り彼の実際の制作風景を見ることができます。
キースはNYのスクール・オブ・ヴィジュアルアーツで記号論を学んでおり、彼の絵が原始的なイラスト表現に近いことがわかりました。
原始人が壁画を描き、言葉の代わりにコミュニュケーションをとったように、キースはミニマムなグラフィティで同じことをしたのです。言語、性別、年齢、国籍など関係なく時代を超えて愛される理由が理解できます。
キースの作品にはまったく下絵がないことにも驚きました。それがどんなに大きい壁画でも。
インタビューを受ける彼はスパースターとは思えないほど非常に謙虚な人物でもありました。

作品は当たり前に知っていたけれど、詳しくは知らなかったキース・ヘリングという人物。
今回の一件で新鮮な気持ちで知ることができ、このような機会を作ってくれた後輩にも感謝です。

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最後は親交も深かったウォーホルのモンローでさようなら。

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KATO.S

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