CATALOG LOVER’S

第7回 制作会社を探すポイントは? オリエンシートに何を書く?

April 27, 2016

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――カタログの命とも言える、検索についてしっかり学んだカタヤマログ子。
さて、ここからは具体的な制作について学んでいきましょう。

ログ子:博士、そろそろカタログのデザインを考えないと、新年度からの販売に間に合わないかも。どうやったらイケてるカタログができるのか教えてください!

カタログ博士:そうですね。数あるカタログの中で、一番目立って、発注担当者が真っ先に手にとってくれるカタログを目指そうじゃありませんか!
ところで、実際にカタログを作るのはだれですか?

ログ子:前任者に聞いたところ、もう何年も、同じ制作会社に発注しているみたいです。でも、今年からイメージを刷新したいから、制作会社も変えようと思うんですが、どうやって探したらいいかわからなくて……。

カタログ博士:そうですね、ログ子さんが実際にカタログを作るわけではないから、ログ子さんの希望に沿ったカタログを作ってくれる制作会社を探すのが、第一歩となりますね。
そういう場合、複数の制作会社に、こういうカタログが作りたいというだいたいのイメージを提示して、見積書や企画書を提案してもらうのが一般的なんですよ。

ログ子:いわゆるコンペ(注)ってやつですね。でも、どうやって企画を出してもらうの? 複数の制作会社から企画書や見積書をもらっても、何を決め手に選んだらいいのかわからないかも……。

(注)コンペ=コンペティション(competition)のこと。競争、競技会の意味。この場合、複数の会社に同じ条件で、企画案を提案させ、優れた提案を出した会社を発注先として選ぶこと。

カタログ博士
そうですね、まずは、企画を出してもらうための、オリエンシートを作る必要があります。

オリエンシートとは、発注側が、どんなものを作りたいか、大体の条件を書いたもののこと。
たとえば、
・A4版、B5版といったカタログの大きさ(判型)
・ページ数
・発行部数
・おおよその掲載商品点数
・納期の目安
・カタログの対象や目的
・だいたいの構成イメージ
・仕上がりイメージ
などですね。

ログ子:なんだか面倒かも……。時間もあまりないし、去年のカタログを渡して、これと同じ感じで、というわけにはいかないんですか?

カタログ博士:ログ子さん、去年までのカタログはイケてないから、リニューアルしたい、と言っていましたよね。

ログ子:は! そうでした! じゃ、じゃあ、あなたのセンスに任せるから全部おまかせで、というわけには……。

カタログ博士:ログ子さん、発注者側が「こういうものをつくりたい」というイメージをしっかり持っていないといいものはできないんですよ!
「お任せで」と丸投げにしてしまうと、イメージと違う提案が出る → やり直し を繰り返して、結局時間もお金もかかってしまうんです。
それに、こちらがきちんとオリエンシートを提示しないと、各社から条件のまちまちな提案書がきたら、選びようがないでしょう?

ログ子:そ、そうなんですね! でも、掲載商品点数とか、多すぎて面倒だし、仕上がりイメージもどうやって伝えたらいいかわからないし…。

カタログ博士:掲載商品点数は、昨年のものを土台に、新商品と廃番になった商品の点数を差し引きすれば概算ができるでしょう。
仕上がりイメージは、「高級感があるもの」とか「若い人にも手に取りやすいもの」「北欧デザインチックなもの」とか、何でもいいので、自分のイメージを言葉にしてみること。
提案側は、クライアントの要望に沿った提案を出すために、なんでもいいから手がかりが欲しいものなんです。自分のイメージに合うものがあれば、他社のカタログや本、雑誌でもいいので、具体的に「こんな感じのもの」というものを見せるとイメージが共有しやすくていいですよ。

ログ子:なるほど! とにかくオリエンシート、作ってみます!

次回に続く)

<今回のポイント>
・発注する制作会社を探そう
・カタログの仕様を決めて、オリエンシートを作ろう
・「制作会社に丸投げ」は失敗のもと

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