カタログ

デジタル校正を使いこなせ!

March 6, 2017

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こんにちは、校正チームの伊豆です。
みなさんは「デジタル校正」と聞いてどのようなことをイメージしますか?

「便利そうだけど制作フローに取り入れるのは難しい」
「熟練者が校正した結果の方が信頼できる」
などと感じている方、多いのではないでしょうか。

難しく考えることはありません。
「何ができて、どんなシーンで使えるか」
これさえ押さえておけば、デジタル校正はとても便利な手段となります。

校正作業が少し楽になり、品質向上に繋がる「デジタル校正」。
今回は私たちがどのようなシーンで「デジタル校正」を使用しているかを紹介します。

 

カタログなど商業印刷物の校正では、「パタパタ(あおり検版)」が重要な作業のひとつになります。
校正チームからは「パタパタ」、ときに「バサバサ」と今日も紙を動かす音が聞こえます。

このパタパタ、同じように見えて実は2種類の作業、考えない「パタパタ」と、考える「パタパタ」があることをご存じでしょうか?

 

考えない「パタパタ」

まず、考えない「パタパタ」。
ふたつの紙面が全く同じかを確認する作業。

校了した出力物と印刷用の出力見本で行う検版や、カタログによっては内容はそのまま流用してヘッダー、フッター、ツメ、ノンブルのみを校正するケースなどもあります。

カタログ制作が多い私たちにとって、この作業は「大量ページに対しての作業」になることがほとんどです。
差異がないことを前提に機械的な作業を、ひたすら繰り返すことになります。
このようなシーンでは、私たちはデジタル検版ツール「BeforeAfter」を活用することにしています。

ふたつのPDFデータを画像化して重ねることで差分を出すこのツール。
ピクセル単位で変更箇所がハイライト表示されます。
PDFデータの書き出し環境を揃えるなどの条件はありますが、校正者が1日かかる100ページから200ページほどの「パタパタ」を1時間程度で処理します。
万が一の見落としもなく頼りになります。

BeforeAfter

PDF比較デジタル検版ソフト「BeforeAfter(ビフォーアフター)

 

考える「パタパタ」

一方、考える「パタパタ」。
赤字以外の箇所が変更していないかを確認する作業。

この作業は非常に重要で、これを見落としてしまうと次の工程で間違ったものがそのまま原稿になってしまいます。
それに気づくためには「パタパタ」が有効な手段となります。
この作業は指定外の変更がないかに加え、色々なことを考えながら行います。

・決められたスタイルが適用されているか
・図面やスペックなどの整合性はとれているか
・入朱の漏れがないか
・不要な長体はかかっていないか など

特に新規の内容が入ることの多い初校や再校では、原稿となっているものが本当に正しいかどうかを意識します。
チェックする項目があるわけではないので、ここでの精度は校正者の経験値がものを言います。
この考える「パタパタ」は、デジタル校正ではできないことになります。

 

校正者 vs デジタル校正 ?

校正の基本はやはり「人の目と頭と手」で行うことです。
なぜなら校正者の経験、知識、技術、マインドによって発見される誤りがたくさんあるからです。
しかし、どんな熟練者でも見落としが起きる可能性があり、差分を出す正確さとスピードではデジタル処理にかないません。

様々なデジタル校正ツールがある今、自分たちの制作フローに合うものを見つけ、人とデジタルの良いところを掛け合わせていくことで、私たちは制作物の品質向上を目指していきます。

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ライター紹介

IZU.T

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