コピーライティング

通訳 VS ライター

September 19, 2014

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

●持ち時間5分の恐怖。

先日、フランス人のトップバレエダンサーにお会いし、インタビューしてきました。コピーライターの山下です。来日公演真っ最中の間にインタビューを受けてもらったため、持ち時間はわずか15分。

今回に限ったことではなく、来日アーティストは、分刻みのスケジュールをこなしていることがほとんどです。私は経験ありませんが、ひどいときは持ち時間5分なんてことも! 挨拶したら終わりそうです、何を聞けと言うんでしょうか…

だからこそ与えられたインタビュー時間内に、どれだけ話を聞き出せるか? はライターにとって勝負どころ。その取材の行方を左右するもの、想像がつきますか?

はい、通訳さんです。

例えば、仮に取材対象を監督Aとしましょう。

日本語同士の会話であれば…

1:私が質問する。
2:監督Aが回答する。

で済むものも、通訳さんを挟む会話だと…

1:私が質問する。
2:通訳が質問を翻訳する。
3:監督Aが回答する。
4:通訳が回答を翻訳する。

ということになり、単純に2倍の時間がかかることになります。

質問の意図が間違って伝わってしまった場合などは、それこそ悲劇。日本語なら会話の途中で軌道修正することも可能ですが、通訳さんを挟む場合は1〜4までの行程を経て初めて、自分の意図したことが伝わっていないことに気づくわけです。限られた時間内での“ロスト・イン・トランスレーション”は、ライターにとって致命的です。

 

● 俺、オレ、おれ…それが問題だ。

それにしても、例えば男性の一人称を「私」と訳すか、「僕」と訳すか、「俺」と訳すか…それだけでその人に対する印象は違いますよね?
文字にするときはさらに「僕」「ぼく」「ボク」……全然印象が違います。インタビューを記事にするときは、取材対象の人柄も同時に感じ取ってもらえるように、通訳された言葉をもとに原稿にしていく作業をしています。

偶然ネットで見つけた話ですが、ビートルズが来日した時、ある雑誌はジョン・レノンは「俺」、ポール・マッカートニーは「僕」と書き分けていたようです。使い分けていたのは通訳さんでしょうか、それとも編集者でしょうか、ライターでしょうか?

さて来日記者会見にハプニングはつきもの。フライト遅延はもとより、滞在するホテルで散歩に出掛けた映画監督が迷子で会見に現れない(自由!)……とか、笑うしかないことも。10人10色のインタビュー相手に的確に対応できるよう、通訳さんとは常に良好な関係を築いておきたいものです。

 

※ イラストについて:弊社のアートディレクターTに「ジョンを書いて」と言ったらコレが出てきました。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ライター紹介

YAMASHITA.Y

コピーライター

--

お気軽にお問い合わせください。
ご質問やご相談を承ります。どうぞ、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ

メールマガジン登録
バックナンバーへ

最新の制作事例や季節のトピックス、デザイナーのつぶやきなど、das.ならではの情報をお届けします。
なお、メールアドレス入力前に「個人情報の取り扱いについて」をご覧ください。
ここでご入力いただきましたeメールアドレスは、メールマガジン配信のためだけに使用いたします。

follow us
google+