レコメンド&レポート

ジョージ・ネルソン展を観に行きました。

September 30, 2014

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目黒区美術館で開催されていたジョージ・ネルソン展に行ってきました。
マシュマロソファやネルソンベンチをデザインした方です。

デザインに対するボーダーレスな好奇心と熱意に圧倒されました。

簡単に彼の経歴を説明すると、大学卒業後、建築事務所を設立し、建築雑誌の編集長を長年勤めハーマン・ミラーに招かれ、家具や什器、カタログなどグラフィックのデザインも行いました。
ロゴマークのデザインなどCIを築く活動を通じて、デザインと企業の関係の重要性に早くから気づいていました。
また、数々の著書の出版や講演者、教育者としてもネルソンは評価されています。

展示には家具やパビリオン、ポスターやロゴマーク、カタログなど幅広いジャンルのアウトプットが展示されていました。
私が今回このネルソンのことをブログに取り上げたのは、このマルチさの裏に潜む、価値の追求への探求心に感銘を受けたからです。
たとえば、ネルソンは壁掛け時計のデザインも多く手がけましたが、文字盤から数字を無くしたり、別デザインの時計でも機械の部分はモジュール化したり、「作り方」や「選び方」や「付き合い方」など常に社会や人と、モノの関係を考えているように感じました。

ただ、根底にある最初に掲げたテーマは「時計は単に時間を知らせるモノでいいのか」だったのだと思います。
「~したほうがよくない?」のような、ぽろっと口からこぼれた欲求は案外、共感を得られる大切な視点が潜んでるかもしれないと考えながら見ていました。
そういうことは、生活する中での知識から様々なことが紐付いて出てくるので、常に「これはなんで?」とかぼんやり考えながら街を歩く癖も必要だと思いました。

ついつい目の前の細かなことにとらわれがちになってしまいますが、一度コンセプトやテーマを「ざっくり」させ、考えるときは軽く、楽しく、「こうなったらいいなぁ~」くらいに俯瞰することは全体を捉えることに繋がりそうです。
仕事を目の前にしたときに一度、課題やテーマの少し上の階層へ浮遊して、本質的な価値を見つめるとアウトプットは様々な姿に変わり、ネルソンのようにマルチにならざるを得ないのかもしれません。
その後に「グラフィック」や「プロダクト」などの専門領域があるので、かなり遠い道のりになりそうですが、価値を見つめる、疑問に思うことを忘れないようにしたいです。
まずは、腕を磨かないとそういったステージにも立てない。足元を見つめようと改めて思う展示会でもありました。

何かを作るとき、何かを学ぶときには、テーマやアイデアに階層があること、俯瞰と足元を柔軟に行き来することを意識できることが大切だと思いました。
と、すでに「ざっくり」なブログになりましたが、ネルソンの作品の色使いや文字組など細かなデティールもしっかり盗もうと思います。
学びの視点も階層がたくさんあります。整理して、これからも展覧会にたくさん行こうと思います。

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WAKIYA.R

デザイナー

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