ログ子:前回で引きやすいインデックスづくりには、ジャンル分けが大事ということはわかりました。実際にはどうやってインデックスを作ったらいいんですか?
カタログ博士:50音順であろうと、ジャンル別、メーカー別、であろうと、インデックスを作るには、まず、商品をすべて把握しなければなりません。
カタログに掲載する商品の、品番、商品名、一般名称、メーカー名、ブランド名、価格、ジャンル(大・中・小分類)、発注ナンバーなど、その商品に関する情報のすべてと、カタログに掲載されるページ数をすべて洗い出すことから始めないといけないんです。
ログ子:え~、大変な作業ですね。
カタログ博士:確かに。でもこの作業なしにはカタログ制作は始められないですよ。50音順インデックスも、ジャンル別インデックスも、価格帯別インデックスも、この大もとの情報を条件でソートして作ることになりますからね。
ログ子:ところで…、この「一般名称」って何ですか?
カタログ博士:お! またいいところに気がつきましたね。実は「一般名称」も、カタログ作りの重要ポイントの一つなんです。
たとえば、「赤ペンはなまるくん」という商品がありますよね。「赤ペンはなまるくん」が商品名だということはわかりますね。この一般名称といえば…、
ログ子:「ボールペン」?
カタログ博士:そのとおり! じゃあこの、「まとまる消しゴムくん」は…
ログ子:「けしごむ」!
カタログ博士:そうそう、そのとおり。他社製品と差別化したり商品の特徴をアピールするために、商品名は長かったり、ちょっとひねったものになったりしがち。ユーザーが必ずしも商品名を正確に知っているとは限らないから、一般名称からも、検索できるようにしたほうが親切なんです。
だから、商品リストを作るときに、どんな一般名称に置き換えられるか考えておく必要があります。
たとえば、このカタログの「エコカッター」は、「文具・事務用品」→「カッター」でも「クラフト・素材」→「カッター」でも探すことができます。
ログ子:なるほど!
カタログ博士:カタログのユーザーは、みんながみんな商品名を知っていて探す人とばかりじゃない。
「なんとなくこんなものがほしい」くらいしかわからない人でも目当ての商品に到達できるように工夫されているのが、いいカタログなんですよ。
ログ子:そうなんですね! カタログって深い!!
(次回に続く)