海外旅行のお土産の、お菓子やお茶などのパッケージで
ちょっと変な日本語に出合うことがあります。
カタカナの「ソ・リ」が混じっていたり、「シ・ツ」が区別が付いていなかったり音引き「ー」がハイフン「-」になっていたり、など。
同じように、私たちが外国の文章を扱ったときに、ネイティブからみるとおかしい表記がないか?
弊社でも、海外向けのカタログやリーフレットなどの案件も多々ありますので気を付けなくてはなりません。
英語の文章は、文字の形で間違うことはあまりなさそうですが、記号類で気を付けなくてはならないことがあります。代表的なのが「引用符」です。
文中でほかの文章や言葉を引用したりする「引用符」、
日本語の文章では「 」『 』を使いますが、
英語の文章では引用符(クォーテーションマーク)と呼ばれる
“ ” ʻ ʼ を使います。
“ ” は主にアメリカ英語、ʻ ʼ は主にイギリス英語で使われます。
引用の中にまた、引用がある場合、
という組み合わせになります。
書体によってはこのように形が違いますが正しい引用符です。
そして、間違えやすいのが次の引用符です。
「dumb quotes」とは「まぬけ引用符」という意味です。
「”」「’」は昔、タイプライターの時代にキーボードの負担を減らすために作られた記号で、現在も文字化け防止にコンピュータやweb上で用いられることはありますが、欧米では印刷物には使用してはいけないというルールになっています。
英語の原稿をもらってレイアウトするときは、垂直になっている引用符「”」「’」が紛れていたら、必ず正しい引用符に直しましょう。
ARIAKE.C
アートディレクター
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