レコメンド&レポート

活版と文字で遊ぶ2日間「書体の一日学校」

February 6, 2018

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かなり久しぶりの投稿になります。 新潟オフィスの井上です。

2017年は結局1度しかブログを書けず、自分で書いた「情報発信の大切さ」についての記事が胸に突き刺さるような想いです。。。汗

前回書いたブログ → https://www.dascorp.co.jp/blog/2548/

das.新潟オフィスでは、最近社外の方が訪ねてくださる機会がとても増えました。

昨年のことになるのですが、新潟で活版印刷を使った名刺やポストカードなどの制作・ワークショップを行っている KOULETYPE(コウラタイプ)の吉沢加也(よしざわかな)さんが来社してくださり、 自身のこれまでの活動や活版印刷についての基礎知識をゆる〜くお話いただきました。

その中で教えていただいた[DNPの秀英体]という動画シリーズがとてもおもしろかったのでご紹介します。 私たちデザイナーは当たり前のようにPCからフォントを選んでいますが、「文字をつくる」ということについて大日本印刷(以下DNP)さんの活版事業を支えた職人がわかりやすく解説してくれる動画シリーズです。

動画の説明にもあるのですが、DNPさんは前身である「秀英舎」から出版文化を支え続けた 2003年に活字鋳造と組版事業を終了し、 いわゆる活版印刷から手を引いた形になります。

もちろんパソコンがなかった時代は文字デザイナーたちは手書きで作字したものをみんなが活用できるように 文字通り「活字」にしていた訳ですが、その工程が非常に分かりやすく説明されています。

この動画、つい昨年の11月にアップされたばかりなのでまだまだ知られていないようですが、 非常にわかりやすく構成されていますので、是非たくさんの方に見ていただきたいです。 DNPさんに代わって、私からのお願いです(笑)

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さて、先月の1月27日(土)・28日(日)にKOULETYPEさんの主催するイベント「書体の一日学校」 が開催されました。

180205_recommend_002日目の28日はドイツ、モノタイプ社で書体デザイナーとして活躍する小林章さん(新潟出身)と、浅草にてFIRST UNIVERSAL PRESSという活版印刷の工房を構える溪山丈介さんをゲストに迎えてトークイベントが行われるということで、わたしたちデジタル・アド・サービスもイベント協力という形で、微力ながら(主に記録と受付で)お手伝いさせていただきました。

180205_recommend_01会場の三条ものづくり学校。大雪の日がつづく中、この日は奇跡的に晴れていました。

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180205_recommend_04会場内の「THE COFFEE TABLE」のロゴを使ったクッキー型つくりや活字販売など、たくさんの催しがありました。

180205_recommend_05ブルエノ図案室によるかっこいい平面&立体フライヤー。

180205_recommend_06受付中のdas.メンバー。まだ余裕の表情。

180205_recommend_07チケットに会社名も入れていただきありがとうございます!

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180205_recommend_09受付を済ませたらチケットの裏面に活版印刷でスタンプを押してもらうシステム。ステキ。

ワークショップも好評で幅広い年代の方が楽しんでいる顔を見ることができましたし、 メインである小林章さんと溪山丈介さんのトークイベントは70名超の大入りで、大変おもしろいお話しを聞かさせていただきました。

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180205_recommend_11トーク中の小林章さん(右)と、文字拾いから組版・印刷までを通して実演中の溪山さん(左)

特に印象に残った場面。
参加者からの「文字設計と美しさの関係」の質問に対して、Sabon、Garamondなどに代表されるオールド・フェイスのセリフ体は手で書くことを元にしてつくられた文字のため実際に文字を書いて説明してくれました。

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180205_recommend_13「手の動きとして無理なことをしないのが、美しさに結びつくのではないか?」という言葉に納得。

後半は溪山さんの活版印刷実演。

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180205_recommend_15文字拾い・組版・印刷までを間近で見れるのはとても貴重な機会だそう。

180205_recommend_16約5時間にわたる長丁場の後のサイン会。なんと小林さんの著書は完売!

吉沢さんの文字愛あふれるゆえ発してしまう活版印刷の専門用語に対して、終始小林さんが誰にでも分かるよう分かり易く解説している姿も印象的でした(笑)

後日、小林章さんも自身のブログで「何もかもが面白かった」と評されていました。
小林章さんのブログ → http://blog.excite.co.jp/t-director/26830229/

小林さんもブログで触れていましたが、今回のイベントは親子連れ含めデザインの仕事を生業にしていない方の参加が多く、純粋にものづくりを自分の手で楽しんだり、おもしろそうだから話を聞いてみよう、といった気軽な感覚で参加している方が多いように感じました。

会場の「三条ものづくり学校」付近の燕三条エリアは全国でも有数の金属加工工場が建ち並ぶ、ものづくりが盛んな地域です。

この地域で働く方や生活する方々が業種に限らず、文字の楽しさ・おもしろさに着目した上でものづくりを実践していくことで、もっとよいものが生まれる場所になっていくのではないかと思う一日でした。

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