はじめまして。
新潟オフィスの奥土です。
最近では「AI(人工知能)」の話題がすっかり一般的になりました。
我々のデザイン業界においてもその流れは例外でなく、AIによってデザイナーの仕事のあり方が変わるのでは?と言われています。
代表的なAIサービスたち
例として、2016年にAdobeから「Adobe Sensei」というサービスが発表されました。
これは人工知能が蓄積されたデータをもとに推測し、上記のように画像修正やレイアウトを自動で手伝ってくれるというもの。
面倒な作業を任せられるようになれば、アイディア構想や提案内容の吟味にもっと時間を割けるので大変便利ですね。
ちなみに「Sensei」という名前は「学校の教師」というよりかは「柔道の先生」のようなニュアンスらしいです。
欧米圏でも武道の普及などで、専門的技術を教える人を「sensei」と呼ぶのが定着しているんですね。
つまり日本風に言うと「アドビ師匠」「アドビ師範代」「マスター・アドビ」的な感じでしょうか。
(画像引用元:https://blogs.adobe.com/creativestation/general-adobe-sensei-next-generation-design-environment)
Webデザインにも同じようなサービスがリリースされ始めています。
例えばWebサイト制作サービスの「Wix」では「ADI」というデザイン用人工知能を用いて、自動でWebサイトの制作ができます。
ユーザー名、コンテンツ内容、コンセプトなどの質問にいくつか解答するだけで、様々なバリエーションのWebデザインを自動でレイアウトしてくれるそうです。
(2018年4月現在は英語のみ対応)
“AIに奪われる”ではなく”AIから得る”ために
上記の例だけを見ると「便利だなあ」と思いますよね。
ただ一方で、デザイナーの仕事がAIに奪われるのでは?と危惧されることもあります。
特にWebデザイナーはインハウス化(企業内にWeb制作部を設ける)が進んでいることと、知識がなくてもそれなりのWebサイトが作れるサービスが充実してきている点から、将来消えてしまう職なのではないかとよく話題にされています。
しかし、捉え方によっては「専門的な知識が必要な表現」の「敷居が下がった」とも言えると思います。
デザイナーではない業種がAIの力を借りてデザインを取り入れることで、より多様な働き方ができるかもしれません。
例えば自社製品を効果的にアピールするパンフレットを常備できる営業職、自社で独自のWeb展開ができる広報職など。
メジャーで活躍中の大谷選手ではないですが、これからの時代「◯◯もできる◯◯」という二刀流的考えが必要になってくるかも……。
AIへの想いと可能性
弊社では単なるデザイン制作にとどまらず、お客様の需要や課題を推測して仮説を立て、一歩先の提案をさせて頂いています。
その際「うちにこんな課題があったんだ」と気づいたお客様から提案内容に感心して頂くことも。
もしAIを活用して制作を効率化できれば、この提案をより質の高いものにできるかもしれません。
どんどん高度になっていく技術に淘汰されるだけでなくその便利さとうまく共存していけたらいいなと、いちデザイナーとしてはそう思います。
OKUDO.M
デザイナー
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