レコメンド&レポート

講習会で学ぶ校正のポイント

September 30, 2019

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今年も総合カタログ制作のシーズンが始まりました。

今回の記事では、先日新潟オフィスで行われた校正講習会の内容や目的をお伝えします。

 
 

校正初心者でも実務でしっかり校正作業ができるように、最初に講習を受けます。

新潟オフィスには現在、校正歴10年以上の大ベテランから、経験の浅い初心者まで10名弱の校正スタッフがいます。
経験に差があっても、誰が校正してもしっかり確認できるように、初心者はまず校正について勉強してから実務を行うようにしています。
今回の講習会では基礎編・応用編・補足編の3部に分け、13時から18時まで講習あり・テストありの大変ボリュームのある内容になりました。

 

基礎編では校正の意味から作業手順まで基礎的な内容を学びます。

 

校正とは、カンプ(ゲラ刷り・カラープルーフ)を原稿と校(くら)べて正すことです。

das.では、カンプに正しい情報が、正しい体裁(デザイン)で入っているかを確認しています。

 

校正をするとき、気をつけている点は以下の5点です。

 
  1. 指示通りに正しく修正が行われているか
  2. 指示以外のところが誤って変更されていないか
  3. カタログルール通りの体裁になっているか
  4. 原稿の指示に漏れや誤字脱字などの誤りがないか
  5. カンプ制作時に誤ったデータを使っていないか
 

das.のルールとして、修正漏れを見落とさないように、確認した箇所を色鉛筆でチェックする「消し込み」をしています。

また基礎編では、修正箇所以外を誤って変更していないか、カンプを下に敷き、原稿を上にそろえてパタパタと上下に動かしながら残像を見て確認する「あおり」の作業も練習しました。

 
 
 
 

応用編では、カタログ制作ならではの気をつけるポイントを学びました。

 
 

カタログでは商品情報の正確性が何よりも大切なので、情報に矛盾が生じていないか整合性を確認します。

 

たとえば下図のように、テーブルの幅の値に変更がありました。
(以下、講習用に用いた例題です。実際の商品情報とは異なります)

 
 
 
 

校正では、「1200mm」の値が「1000mm」に修正されているかを確認します。

しかし、確認する箇所はそれだけではありません。

 
 
 
 

実は表の下の説明文にも、テーブルの幅が記載されていました。

もし修正指示が一箇所にしか入らなかった場合、誰も表下の説明文に気づかなければ、この商品の情報は矛盾してしまいます。

このように修正指示が入ったことにより、他にも修正されるべき箇所がないか・既にある情報と矛盾が生じていないかも、das.の校正では確認しています。

 
 

不整合が起きやすいところは、他にもアイバンなどがあります。

アイバンとは、画像と表など、離れた箇所にある情報を紐づける番号や記号のことです。

たとえば商品シリーズの一部が削除になった場合、修正指示が表内の一箇所だけにしかなくても、連動して画像も削除されなくてはなりません。

 
 
 
 
 

また「3」を削除しただけではアイバンの順序が「1、2、4」となるため、「4」は「3」に繰り上がります。

 
 
 
 

たった一箇所に修正指示が入っただけでも、連動してさまざまな箇所が変更対象になります。

もちろん修正指示が全て完璧に入っていれば、上記のような不整合は起こらないのですが、修正指示を入れるのも人なので、どうしても指示を忘れてしまうことがあります。

校正では修正の確認だけでなく、指示漏れによる不整合を発見できるように、修正指示の確認作業が終わったら全体を見直して整合性を確認しています。

 

講習会では、商品の情報やアイバンだけでなく、他にも不整合の起こりやすい箇所を実際の資料とともに紹介しました。

 
 

基礎編・応用編の講習後には、それぞれテストも行いました。

 

最後に、補足編で校正時の問い合わせ先や、講習会全体のまとめをして、休憩含めて約5時間の長い講習会を終えました。

 
 

不整合や誤りを見落とさないように、校正のベテランも初心者も、全力で校正をしています。

修正指示と連動して変更される箇所の見落とし(=不整合)や、作業時の単純な誤りなど、ヒューマンエラーによるミスはどんなに気をつけていても出てしまうものです。

そして、作業をした本人だけではそのミスになかなか気づきません。

そこで、客観的に確認できる第三者の目が必要です。

それが校正者であるといえます。

校正でもなるべく多くの目で見たほうがミスは発見されやすいですが、das.では総合カタログを年間30冊以上、およそ20000ページを制作しており、カンプ1枚に割けられる人員は限られます。

ベテランの校正者は、どのような場合にミスが起こりやすいかを経験として蓄積しているのでミスに気づきやすいですが、経験の浅い校正者には気づくのが難しいミスもあります。

das.では作業を始める前に講習会で見落としやすいミスを学び、初心者もベテランスタッフと同じように校正ができるようにしています。

正確な情報が掲載されたカタログを制作するために、校正者一同も日々努めています!

 
 
 
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ライター紹介

TOYODA.S

校正

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