英語教育が充実しているセブ島。その反面、母語を学ぶ機会が少なくなっているようで……。
※セブ島を訪問した経緯はこちら
●日本から増加する親子留学。
(写真:セブ島なら平日勉強、週末はリゾートへ…という留学スタイルもOK?)
現在セブ島が注目されている大きな要因に「英語留学」があります。欧米に比べて、費用が圧倒的に安いことや日本から距離が近いことなどが人気の理由。英会話学校の多くは、親子での留学受け入れOKです。授業を受けるほどお子様が大きくないという人は、ベビーシッターサービスを利用することもできるようです。
そして今回の海外研修では、現地の小学校の英語授業を見学することができました。6年生のReadingの授業だったのですが、英語の授業というよりは国語の授業でした。「クリスマス・キャロル」を題材に、物語を構成する要素(時代設定、場所、キャラクター設定)や、物語の起承転結がどこにあるか? などを学習。教科書はシンガポールのものを使用していました。
●英語が浸透し過ぎて、母語が消滅!?
(写真:6年生の英語の教科書。教科書1冊1冊が分厚く重いせいか、キャリーケースを使用している子供がほとんど)
何の苦労もなく英語を話す子供たちを見て「英語教育が充実していていいなぁ」と思う反面、英語が浸透し過ぎたことで別の問題も起きているようです。それは地元の言葉である、セブ語を話す機会が減少しているということです。見学した学校では2012年より英語、国語であるタガログ語以外に、セブ語の授業も導入。他課目は基本的には英語で授業が行われています。
以前、Skype英会話の先生に「あなたは文章を書くのが得意でいいわね。私はタガログ語と英語と地元の言葉を話せるけど、文章を書くのは苦手。マルチリンガルの弊害だと思う」といったことを言われたこともあります。これには諸説あるので、私見を述べることは避けますが、グローバル化で(コピー)ライターの仕事にも影響がある? ということを、いずれブログに書きたいと思っています。