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こまった課?ワークショップ

こまった課?ワークショップ

みなさま、こんにちは。
この春からdas.の一員となりました、西谷です。

4月1日に入社し、あっという間に1ヶ月がたちました。
初めての社会人、初めてのお仕事で、慣れないことだらけの毎日にあたふたしながらも楽しく日々を過ごしております。

さて、入社して間もなくの頃「こまった課?カードゲーム」を利用したワークショップに参加させていただきました。今回は、ワークショップを通しての気持ちや印象的だったことをみなさまに共有したいと思います。ワークショップでは、
前半は カードゲーム こまった課?のプレイ
後半は「他者とともに働く」ことをテーマに問いを起点とした対話・グループワーク
を行いました。

− こまった課?って?

「そもそもこまった課?ってなんぞや。」
「名前は知ってるけどどんなゲームなのかは…」
という方もいらっしゃるのではないでしょうか。私も後者でした。

こまった課?HPを引用させていただき簡単に説明すると・・・
一緒にプレイする人たちとのコミュニケーションを楽しみながら「目に見えない障がい」をちょっと知ることができるカードゲームです。「目に見えない障がい」とはその名の通り身体的な障がいではなく、外見だけではわかりづらい発達障がいなどを指します。

こまった課?では、そういった障がいによる特性に名前をつけてキャラクター化してあげることで、センシティブな扱いをされがちな障がいを身近に楽しく知ることができます。詳しい遊び方や説明などはHPをご覧ください!
 ▷https://komattaka.com/

− ゲームをプレイ

こまった課?は、プレイヤーが「職員」と「住人」にわかれて遊びます。「職員」役のプレイヤーは、「住人」役のプレイヤーに質問を繰り返すことで、その人のもつ特性を推理し、見抜いていきます。
・・・結果的には両チーム大苦戦でした笑
「これだ!」と仮定して質問を攻めるも見当違いだったり、チーム内で意見が食い違ったり、考えすぎて泥沼に陥ったり、などなど・・・名職員への道は程遠いですね。ただ、この食い違いや、「自分は〇〇だけど、あなたは××なの?」という価値観の違いを感じながらのコミュニケーションがこのゲームの醍醐味だと感じました。住人を予想していく中で無意識に各々の価値観が引き出されていて当てる側としても当てられる側としてもおもしろかったです。

ゲームを通しての2つの気づき

ひとつは「見えない障がいの多さ」に対する気づき。
27人の住人の中でさえ知らなかった障がいがほとんどでした。ですが、こまった課?の住人は見えない障がいのほんの一部なのだと思います。「目に見えない障がいをちょっと知る」この「ちょっと」を知っているか知らないかは大きな大きな差だと感じました。

もうひとつは「この障がいちょっと当てはまるかも」という自分に対する気づき。
「サワルトリコ」や「チョウドイイ・ワカラン」、などなど。程度は軽いにしても「わかる〜!」と共感できました。もやもやしている症状に名前とキャラクターが付くことで障がいを前向きな気持ちで受け入れることができる所もこのゲームの魅力ですね。

少し余談ですが


 私も障がいをテーマにした「テレゴン」というゲームを大学時代に制作しました。
TELL+ (伝)言で、テレゴン。マルとサンカクとシカクの図形を使ったカタチ伝言ゲームです。障がいの有無に関係なく人は他者と異なる価値観を持つことに気づき、他者を受け入れられることを目指したゲームです。
 
さて、ここからは後半の取り組みをお伝えします。
前半を踏まえて、後半では「他者と働くこと」をグループで考えました。

− 心地よい社会、心地よい会社


グループワークではまずは大きな問いとして

◇社会にどんな関係性があると、さまざまな人たちの「こまった」は少なくなるか
◇どんな働きかけや考え方があると、さまざまな人たちがいっしょに働く会社は「心
 地よい」と思える場になるか
A.誰かが不安な時、悩んでいるとき
B.相手とわかり合えない感じがするとき
この3点について意見を交わしました。
それぞれの問いで印象的だったものを紹介します。

◇社会にどんな関係性があると…
〉『他者の悩みの大きさを自分のモノサシで図らない
自分にとっては「そんなこと?」と思うことも、相手にとっては深刻な悩みかもしれないと想像力を働かせることが大切です。

◇どんな働きかけや考え方があると…
A.誰かが不安な時、悩んでいるとき
〉『チョコ(好きなお菓子やスイーツ)をあげる!
私とUさんが挙げた意見なのですが、疲れた時や辛い時にはやっぱり甘いものですね。社員の皆さんの好きな食べ物を事前にリサーチしておくとイイかもしれません。ちなみに私は重ためのバスクチーズケーキが好きです。

B.相手とわかり合えない感じがするとき
〉『相手を色んな面から見る、知る
「何か合わないなぁ」と思っていた人でも別の角度から接してみると「あれ、意外と気が合う?」と打ち解けられた経験はありませんか?その人のバックグラウンドを含め、相手を知ろうとする姿勢は大事にしたいです。

− 自分軸の理想の社会


最後に小さな問いとして、自分が大事にしたいことを考え、共有しました。
私は社会で働く上で「自分を大切に、相手も大切に」のマインドを大事にしたいです。大切にするためには自分と相手を知ることが必要で、その1番手っ取り早い方法は「話す」ことだと思っています。「この人はこういうことが苦手なんだ。私は逆に得意だから困っていたら助けてあげよう」や「私とは少し価値観が違うな〜。けどこういう考えがあっても良いよね」など、人と話してみて初めて気づく自分、相手の一面があります。その上でわかり合えず距離が離れてしまったとしても、それもまた自分と相手を大切にしていると言えるのではないでしょうか。結果を恐れず、いろんな人と話をしていきたいです。

− ワークショップを終えて


このブログを書くにあたり、見えない障がいについて少し調べました。
例えば、白いものしか食べられない住人の「シロイノ・オンリー」は実は自閉症の方にはよく聞く話だそうです。前半の感想でも述べましたが“知らない”と“ちょっとでも知っている”は大きな差で、その人のためにできる行動が広がります。障がいを抱える人、その人を支える周りの人、その人たちのためにできることは何か。その想いが形になったのがこまった課?だと思います。「気づき」や「想い」が自然と人から人へ渡っていくようなものづくりって、本当に素敵です。私もそんなものづくりを心がけdas.のデザイナーとして精進していきたいと思います。

就職活動のエントリーシートぶりに長い文章を書きました。拙い文章で読みづらい箇所もあったかとは思いますが、最後までご覧下さりありがとうございました。

執筆者

Y.Suzuki

コミュニケーションの力を基盤に 課題解決に繋がるクリエイティブを クライアントと共に共創します

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