社会福祉法人東京都手をつなぐ育成会
「第10回全国手をつなぐ育成会連合会全国大会東京大会」案内状・Web・動画・カード制作
Web・APP / 動画

1961年に結成された社会福祉法人東京都手をつなぐ育成会様。 全国で入所施設やグループホームなどの障害者サービスを提供しています。デジタル・アド・サービス(以下、das.)では、2025年秋に開催される「第10回全国手をつなぐ育成会連合会全国大会東京大会」に向けて、案内状・Web・動画・カードを制作しました。
STORY
感謝と成長を分かち合う、全国大会という節目
das.では、「石神井いとなみの起点プロジェクト」をはじめ、社会福祉法人東京都手をつなぐ育成会様が関連する企画を多数サポートしてきました。そして、今回担当させていただいたのが、各都道府県の育成会が一堂に会する、全国大会の案内状・Web・動画・カードの制作です。
カードは大会当日に使用するだけでなく、それまでに開催される各都道府県の関連企画でも配布されています。もちろん、案内状や動画も各会場で使われ、「次の全国大会は10年ぶりの東京開催!」という主催者の熱い思いを広く発信するために活用されています。
それぞれの想いが、東京に集う景色を描いたキービジュアル
最初に取りかかったのは、「第10回全国手をつなぐ育成会連合会全国大会東京大会」を印象付けるキービジュアルの制作です。
前回の東京開催は2011年(平成23年)。ちょうど東京スカイツリーが建設途中の時期だったこともあり、キービジュアルには変わりつつある街の様子が描かれていました。それから14年。新しい街のシンボルとして定着した東京スカイツリーを改めてキービジュアルに起用するとともに、進化した東京の街を表現していこうとデザインを考えていきました。
制作時のテーマとなったのは、「共に」と「東京らしさ」。この2つを軸に、「共生」「絆」「成長」をキーワードとして多彩な提案を行いました。キービジュアル制作時、社会福祉法人東京都手をつなぐ育成会様から要望として挙がったのは、「障害を持つ方々が描いた絵画を取り入れてほしい」というものでした。
ただ東京スカイツリーと街並みを表現するだけでは観光案内のように見られ、絵画を強調するとアート展の案内になってしまう。そこでデザイナーが編み出したのは、まるで街にたくさんのしゃぼん玉が浮いているようにも見える、柔らかな円形アートの数々です。
東京らしさがあり、さらに多くの人が関わっている様子も感じられるように、考え尽くした末に完成したデザインです。チラシでは絵画違いの2パターンのデザインを作り、手にした一枚によって絵画作品が異なる楽しみも生み出しています。


届け続けるために、更新しやすい設計を
キービジュアル以降に制作した4つのアウトプットについても、スムーズに進行できたとはいえ、時間をかけて作り込んだ要所はたくさんあります。特に、Web制作はディレクターの頭を悩ませる作業となりました。
Web制作で難航したのは、膨大な素材と、情報の不確実さです。全国大会が開催されるのはサイト公開の約一年後。まだまだ情報がそろい切っていないという状況下でありながらも、写真やセミナー情報、タイムテーブルなど、入れたい要素はたくさんありました。そのため、続々と追加される新着情報を適宜更新できるように編集しやすい設計を考案しています。

今回制作した4つのアウトプットは、一つの企画を紹介するためのツールでありながらも、それぞれに違ったニュアンスを持っている点が特徴です。障害を持つ人々とそのご家族だけでなく、これまで全国大会に接する機会がなかった人々にも、「共に生きる社会を語り合う場があるんだ」と知るきっかけになるように創意工夫を凝らしています。
TEAM
- ACCOUNT EXECUTIVE:
- Y.TASHIMA
- DIRECTOR:
- Y.TASHIMA/M.KATO
- DESIGNER:
- T.HOSHINO/M.WATANABE
MEMBERS

Graphic Designer
T.Hoshino

Web Director
M.Kato

