株式会社セントラルユニ
医療ガス設備カタログ
カタログ・パンフレット

デジタル・アド・サービス(以下、das.)では、総合医療設備メーカー・株式会社セントラルユニ様の医療ガス設備カタログを制作しました。これまで先方が使用されていた総合カタログは、およそ20年前に制作されたもの。今回は、医療ガス設備に特化したカタログへのリニューアルをご依頼いただきました。
STORY
待望のカタログリニューアル
das.では、セントラルユニ様の社内報やWebサイト、動画制作、展示会のプロデュースなど、あらゆるプロモーション企画やブランディングプロジェクトを担当してきました。15年以上のお付き合いがあるなかで、長年相談されていたのが「カタログを刷新したい」というご要望でした。
もともと、セントラルユニ様では医療設備機器以外のサービスも掲載した総合カタログをお持ちでしたが、その総合カタログ自体が制作された時期がおよそ20年前。待望のリニューアルというタイミングでプロジェクトが動き出しました。
10年先も愛用されるカタログを目指して
今回、私たちが制作した医療ガス設備カタログは、セントラルユニ様が提供する、医療現場で使用される製品を紹介するためのツールです。「施設のどこにどのような設備が必要か」「機器を導入するためにはどのくらいの面積が必要か」と、気軽に検討できるカタログになります。
キーポイントは、「つなげる、つながる、医療ガス。」というコンセプト。
このカタログは、ただ製品やサービスを提供するための道具ではなく、安全で確実な医療ガス設備を日々利用できる裏側には、「セントラルユニ様の働きがあることを伝えたい」という思いが込められています。その思いが形となったのが、表紙をめくってすぐ目に留まるコンセプトビジュアルです。また、表紙に描いた緑・青・黄色・黒のラインは、医療ガスの配管を表しています。ここで黄色の配管に描かれているのが、セントラルユニ様が独自開発された火気不要の施工方法「uni connect(ユニ コネクト)」です。従来の溶接作業を行わなくとも、uni connectによって配管同士がつながり、医療ガスを適切に供給していくーー。デザイナー自身が先方の要望を咀嚼しながら、その背景にある意図をくみ取ることでたどり着いた、企業の特色を表現したデザインです。
セントラルユニ様のコーポレートブランドを手がけてきたdas.の強みを生かし、コーポレートカラーであるブルーを主体にしながら、余白の入れ方、文字のサイズや色みなど、細部に至るまでブランドイメージを踏襲しています。
複雑な情報をデザインの力で分かりやすく解説
セントラルユニ様は、全国5,000施設以上の病院に納入し、マーケットシェア約55%を誇る医療ガス設備業界のリーディングカンパニーです。多岐にわたる製品ラインアップは、分類や用途が一つ一つ違う点を明確に見せることがカタログ制作時の要点となりました。
例えば、気体用供給装置の紹介では、用途によって色を変えてアイコンを設け、視覚的に分かりやすくまとめています。さらに、カタログ利用者が製品を選ぶ際のミスを防げるように、右ページに比較表を置き、気体用供給装置にはそれぞれどのような違いがあるのか、適用ガスはどれかも一目で把握できるように配慮しています。
他にも、複雑な医療ガス供給システムを院内の天井や壁面をスケルトン化したイラストで紹介し、セントラルユニ様が総合的に医療インフラを支えていることを表現しています。実は、このイラストはリニューアル前から掲載されていた、セントラルユニ様にとって大切な要素の一つでもありました。
満足度を高めるアプローチをチームで模索
案件を進める上で私たちが大切にしてきたことは、プロジェクトに関わる全ての人が気持ち良く作業を進められる環境づくりです。お付き合いの長いクライアントとはいえ、認識齟齬が発生しないように、常にコミュニケーションを取って作業に当たりました。
医療設備という難解なテーマだからこそ、不明点があればすぐに質問し、その都度解決を徹底してきたことも作業をスムーズに進められたポイントです。お互いのやり取りで役立ったのは、コミュニケーションツールの「Slack」や、Web上のワークスペース「Miro」。オープンな意見交換、視覚的な情報共有も、誰一人取り残すことなく進行しました。
医療ガス供給システムは常に変わるものではないからこそ、この先10年は活用されるカタログとして制作しています。
重要な要素は残しつつ、より分かりやすく明快に企業の強みをまとめることで、ニーズに応えながらも読みやすい一冊に仕上げました。
TEAM
- ACCOUNT EXECUTIVE:
- Y. KAMATA
- DIRECTOR:
- M.HASE
- DESIGNER:
- N.OKUGAWA
MEMBERS

Creative Director
Y.Kamata