株式会社安藤・間 様
「LCS」案内パンフレット
カタログ・パンフレット / Service Branding

建物の改修から維持管理までを一貫して担う、安藤・間様のLCS(ライフサイクルサポート)事業。その全体像を伝えるパンフレット制作は、既存の断片的な資料を再構築することから始まりました。専門性の高い内容を、いかに分かりやすく届けるかーー。短期間のなかで、情報整理とビジュアル設計を両輪に進められたプロジェクトです。
STORY
多岐にわたる建物ライフサイクルを「伝わる形」に再構築
口コミから広がった依頼と短期集中の進行
本プロジェクトは、過去の制作物に対する評価が安藤・間様の社内で広がったことをきっかけにスタートしました。初動は2024年夏。そこから年内の完成を目指し、構成の提案、イラスト作成、デザインまで12ページのパンフレットを仕上げています。LCS事業はポスターや営業資料などで部分的に紹介されていましたが、サービス全体を体系的に説明する資料は存在していませんでした。そのため、「包括的に伝えられるパンフレットを作りたい」という明確な目的のもと、プロジェクトが進行しました。進行においては、オンラインミーティングを中心に、メールや電話を併用した密なコミュニケーションを実施しています。クライアントの運用環境に合わせながらやり取りを重ねることで、短期間でも認識のズレを抑え、スムーズな進行を実現しました。
点在する情報を整理し、伝わる構造へ再設計
制作の出発点には、すでに叩き台となる資料や掲載したい要素がありました。しかし、それらは断片的な情報にとどまっており、読み手にとって理解しやすい構造にはなっていませんでした。そこでまず取り組んだのが、情報の整理と再構築です。「LCSとは何か」「どのような価値を提供するのか」「誰に向けて発信するのか」といった根本から見直し、構成そのものを組み替えました。特に難易度が高かったのは、建設業界特有の専門性の理解です。改修、保守、運用といった各フェーズの関係性や、企業としての強みの位置づけを正確に把握するため、ヒアリングとリサーチを重ねました。その上で、原稿をリライトし、読み進めるほど理解が深まる構成へと転換しています。点在していた情報を一本のストーリーとして紡ぐことで、初見の読者にも伝わる内容へと昇華させました。
視覚と設計で複雑なサービスを分かりやすく伝える
イラストを軸にした直感的なビジュアル設計
本パンフレットの大きな特徴は、イラストを軸にしたビジュアル表現です。LCS事業は建物の新築から改修、維持管理までを一貫して担うサービスであり、その内容は非常に多岐にわたります。耐震改修や外装・内装の更新、文化財の保全など、扱う領域の広さが理解のハードルとなっていました。そこで、建物を輪切りにした構造図を用い、サービス内容を視覚的に整理しています。もともとクライアントから提示されていた要素を基にしながら、情報の優先順位や見せ方を再設計することで、複雑な内容を直感的に把握できる形へと落とし込みました。さらに、イラストのテイストにも工夫を加え、従来の資料にはなかった柔らかさと親しみやすさを取り入れることで、専門性の高い内容でありながらも、読者が受け入れやすい印象にしています。


抽象と具体を行き来する情報設計で理解を促進
もう一つの特徴は、情報の粒度をコントロールした設計です。LCS事業の各サービスは詳細に説明すれば大きなボリュームになりますが、本パンフレットではあえて情報を絞り、適度な抽象度を保っています。これは、本パンフレットをサービスの全体像を伝える“ダイジェスト”として位置づけた設計によるものです。概要や強みを簡潔に伝え、まず興味を持ってもらうことを重視しています。その上で、関心を持った方には営業担当者様からより詳しい説明へとつなげていく。そんな最初の接点を生み出すツールとして設計しています。また、見出しやポイントで要点を押さえ、段階的に理解を深める構成を採用しています。読み進めるほど解像度が高まる設計にすることで、初めて本サービスに触れるビルオーナー様にも伝わる内容としています。完成したパンフレットは納品直後から高い評価を得ています。安藤・間様からは、「12月の納品後すぐに社内展開し非常に好評で、すでに顧客への配布も始まっている」との声が寄せられました。
TEAM
- Account Executive:
- S.OGIHARA
- Designer:
- T.HOSHINO
- Illustrator:
- H.ARAKI ※社外
MEMBERS

Account Executive
S.Ogihara

Graphic Designer
T.Hoshino



