シンクボード株式会社 様

阿賀探求の森まなびサイクルプロジェクト2021

カタログ・パンフレット / 動画 / 空間・イベント / Area Branding

新潟県阿賀町唯一の高校である「新潟県立阿賀黎明高等学校」を舞台に、高齢化の問題を抱えるが「豊かな自然と魅力ある大人たちが集まる阿賀町」と「自然や地域社会に関心のある都市部の学生」をつなげる「阿賀探求の森まなびサイクルプロジェクト」の支援を行いました。デジタル・アド・サービスは、2020年11月にプロジェクトコンセプトの策定・視覚化のサポートをさせていただいたご縁で、今年2021年も「阿賀町の高校生が理想の暮らしを自ら描けるサイクルづくり」を目指し、ワークショップの設計・実施や、広報活動のためのツール作成・展示企画をいたしました。

STORY

多彩なステークホルダーとの共創

本プロジェクトでは、まち・地域づくりを支援するシンクボード様をはじめとして、都市部から阿賀町への教育留学を支援する緑泉寮で暮らす高校生、彼らを見守るハウスマスターの方々、そして高校生の探求の場である公営塾黎明学舎のスタッフの方々といった、さまざまなステークホルダーの皆様に並走しました。多彩な考え方や使命を持つ方々とコミュニケーションを重ねることで、新たな視点の発見と学びをいただいた、とても印象的な半年間でした。

みんながディレクションできるチーム

プロジェクトの支援領域が広かったため、東京・新潟問わず多くのデザイナーがチームに参加しました。一人ひとりが主体的に活躍できるように、お互いのメンバーに期待することを共有した後、ひとつの領域につき2人以上で担当し、状況に応じてリーダーをスイッチしながら進めていきました。また、今回支援した3つのデザイン領域(ワークショップ・空間・ツール)がほぼ同時並行で進行したため、進捗をmiroやSlackでこまめに全体共有し、タスクが重なるときや足りない職域や経験があるときは、領域を越えてサポートし合いました。これらの取り組みによって目指したのは、働く場所や経験関係なく主体的に活躍できるチームです。

「理想の暮らしを自らの手で描ける阿賀町」をめざして

シンクボード様とプロジェクトのコンセプトをすり合わせてから、必要なデザイン領域を整理して進行していきました。今回は大きく「ワークショップ」「ツール(広報)」「空間(展示)」に分けて、それぞれ進行していきました。

WORKSHOP1 「好き・気になる」から10年後の自分を想像する


「阿賀町の高校生と大人が理想の暮らしを自らの手で描ける」ことをプロジェクトのゴールとして、まずは「高校生が将来のビジョンを見つける」ことをも目標に、オンラインでのワークショップを設計しました。DAY1では、自分の好きなものや関心のあるものに3回「なぜ?」と問いを繰り返すことで、奥に眠る「無意識に興味をもつポイント」を見つけました。DAY2では、興味を持つポイントをもとに、10年後の未来の自分や周囲の状況を想像しました。

WORKSHOP2 10年後の自分を実現する暮らしのアイデアを考える


プロジェクト自体の広報をかねて、新潟駅前のシェアスペースのMoYoRe:さんでオフラインのイベントを開催しました。参加者は、阿賀町に住む大人たちや高校生、そして阿賀町の取り組みに興味を持ってくれている中学生とそのご家族です。 事前にホームワークとして、WORKSHOP1に参加していただいた高校生や阿賀町に住む大人たちに、10年後から現在までの状態を「未来年表」に書いていただきました。当日のワークではその「未来年表」を阿賀町で実現するためのアイデアを考えて、もし1ヶ月以内にアイデアを実現するなら何からはじめるか?を宣言していただきました。

都市と地方に拠点を持つ組織として


デジタル・アド・サービスでは組織として達成したい目標を数年ごとに設定し、これを「チェックポイント」と呼んでいます。今回のプロジェクトを通して、私たちが1.5年後のチェックポイントとして設定している「社会課題への認識を共通にもち、つねに社会との接続を意識した活動を行っている」「自らの事業と社会課題との接続性、役割を言語化し、共有できている」に近づけたと感じています。これからも都市と地方の両拠点を持つ組織として、町や地域の過疎・高齢化という課題へ取り組んでいきたいです。



イベント告知リーフレット・プロジェクトリーフレット・ポスター




ポスターやリーフレットのイラストは、昨年開催した「AGAKU TALK vol.1」で出たアイデアをモチーフにしています。山の上の滑り台や、地域の方とのシェア畑など、ワクワクするアイデアをイラストに起こしました。

ワークショップツール



学生寮の周りで出たアイディアを自由に書き込めるMAPと、中学生、高校生が自分たちのアイディアを描き込み、発表できるシートを用意しました。

ムービー


ポスターやリーフレットのイラストは、昨年開催した「AGAKU TALK vol.1」で出たアイデアをモチーフにしています。山の上の滑り台や、地域の方とのシェア畑など、ワクワクするアイデアをイラストに起こしました。

展示


これまでの取り組みは、WORKSHOP2を実施会場と同じMoYoRe:さんにて展示を行いました。プロジェクトの概要、学生目線での学校紹介や、ワークショップのグラフィックレコーディング、参加した方々が書き込めるホワイトボードなど、全7つの企画と展示物の編集・グラフィックデザインを行いました。

ワークショップDAY1・DAY2のワーク内容を、グラフィックレコーディングで記録しました。参加した高校生の皆さんが未来について活発に語り合う様子を、似顔絵で楽しく表現しました。


展示が終わった後も、学生寮で活用いただける仕様のホワイトボードを用意。当日来場された学生やご家族に、展示を見た感想やメッセージを書き込んでいただきました。


TEAM

UX DESIGNER/DIRECTOR:
NAO MIYAO
DESIGN RESEARCHER/FACILITATOR:
SATOMI FUJII
GRAPHIC DESIGNER/ILLUST:
KAHO NAKANO
ACCOUNT:
MAI TANAKA
企画/プロデュース:
シンクボード株式会社 AYUMI YAMAKURA 、 SOUHEI OGURA
PHOTOGRAPHER/MOVIE:
LINKUP PHOTOGRAPHY KAZUKI ITAGAKI、 AKIRA SAIKI

MEMBERS

K.Nakano

Graphic Designer

K.Nakano

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